元野球選手の薬物使用や人気タレントの不倫騒動、政治家の相次ぐ不祥事など、テレビをつけるとそんな話題ばかり目に映る。事件性があるかないかは、さておき、ファンや支持者の心を踏みにじる行為をしたのはみな同じ。その罪は重い。

スポーツ選手や、歌手、タレントに対してファンは、球場・劇場などなどで観覧するか、テレビを通じてのいわば一方通行の応援しかできない。彼らはその熱い声援をどれだけ受け止めていたのだろう。この人ならば、と投票箱に名前を書いってもらった支持者の気持ちをどれだけ考えたというのだろう。ファン・支持者は彼らに騙された、裏切られたと怒る。でも、どんなに怒っても、卵の一つもぶつけはしない。

『君がわたしを騙したことではなく、わたしが君をもう信じていないことが、わたしの心を揺さぶる』(ニーチェ・善悪の彼岸)

騙された側は、怒りよりも、信じるものを失った悲しみのほうが強くなるということなのかもしれない。ファンに支えられている人たちは、ファンに決してこんな切ない思いをさせてはならない。